消費者金融審査

銀行の貸し渋り

早期是正措置とは、銀行などの金融機関が自己資本比率を国際業務を営む場合には8%以上に、国際業務を営まない場合には4%以上にそれぞれ維持出来ない場合には金融監督庁がその金融機関に対して、経営健全化を命じたり、自己資本比率が0%未満になる場合には、業務の一部あるいは全ての停止命令を下すという措置です。

自己資本比率とは、自己資本をリスク・ウェイトで調整された総資産で割った値ですので、銀行は総資産を減らすことによって自己資本比率を引き上げ、早期是正措置の適用を免れることが可能です。

銀行の総資産の大部分は企業等への貸出ですので、銀行は貸し出しを回収したり、新規融資を抑制することによって資産を減らし、自己資本比率を引き上げようとしました。これがバブル崩壊後に、銀行が貸し出しを回収したり、融資を抑制(貸し渋り)を始めた理由です。

資金供給能力の低下

銀行などの金融仲介機関の資金供給能力が低下しても、企業が社債や株式を発行することによって資金を調達出来れば、貸し渋りがマクロ経済など実態経済に及ぼす影響は小さいです。

ただ、多くの中小企業は資本市場で信用を獲得していないため、一般の投資家に向けて社債や株式を発行して資金を調達することは困難であり、資金調達を銀行に大きく依存せざるを得ません。

そのため、銀行の資金供給能力が低下すると、企業、殊に中小企業は運転資金や設備投資資金を調達することが困難となり、その結果、投資が抑制されて国内総生産や雇用にも悪影響が及んでしまいます。

以上の点を考慮すると、銀行の資金供給能力が大きく低下している場合には、金利の低下を促す往来型の金融政策のみでは景気の悪化を食い止めることは困難であり、銀行の経営を健全化させ、その資金供給能力を増大させるような対策が必要になります。